ストレスは避けて通れない


家族がストレスを感じるのはどんなとき?

「介護=老人ホーム」とイメージしている人も多いかもしれませんが、最近は在宅介護を希望する高齢者が増えています。家族が中心となって高齢者を介護する在宅介護は、介護者は身体的なストレスだけではなく、精神的なストレスや時間的なストレス、金銭的なストレスを感じることが多いようです。

家族だからこそ感じるプレッシャー

介護は身体的な負担が大きいと思いがちですが、実際は家族が介護者となる在宅介護特有のプレッシャーによるストレスの方が大きいといわれています。「自分がいなければ家族(要介護者)が困ってしまう」という責任を強く感じてしまい、「介護が中心で自分の時間が持てない」「外出もままならない」などのように介護者に跳ね返ってきてしまうからです。その状態で介護期間が長期に渡るとどうなるでしょうか。ストレスをため込み過ぎて、共倒れになってしまう可能性があります。事実、介護者がうつ病を発症する「介護うつ」も増え、深刻な社会問題となっています。実際にアメリカではストレスが原因で免疫力が低下して介護うつを発症する人も多く、3人に1人が精神科の薬を飲みながら介護をしています。

介護ストレスに立ち向かう

身体的にも精神的にも健康な状態で高齢者を介護するためにも、介護ストレスを解消しなければなりません。何をストレスに感じるかは人によって違います。周囲がストレスだろうと思っていても介護者本人は少しもストレスに思っていなかったり、反対に周囲が全く気付いていない場合もあります。そのような行き違いをなくすためには、自分にとって何がストレスに感じるのかを知り、周囲に共有することです。ストレスをため込み過ぎて取り返しがつかなくなる前に解消するようにしましょう。

経済的な問題もストレスになりやすい

介護は人手はもちろん時間も取られます。ヘルパーを派遣する介護サービスもありますが、在宅介護は家族が中心となって要介護者を介護しているため、仕事と介護の両立ができず会社を辞めてしまう人も少なくありません。そうなると収入が途絶えてしまうため、金銭的な問題で希望するサービスが受けられなくなる可能性もあります。孤立した状況にもなりやすくますます追い詰められてしまうため、ストレスがたまり高齢者を虐待してしまったケースもあります。こういった問題は年々増えており、大きな社会問題となっています。

NEWS

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    厚生労働省の調査によって、要介護と認定されるのは75歳以上の人に多いことがわかりました。親の年齢が75歳前後の人はいつ介護が始まってもおかしくないと考えておきしょう。段差につまずいてよろけたり、電気代やガス代の請求がいつもと違ったりしていたら介護が必要な状態になっている可能性があります。様子を細かく確認していきましょう。

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    医療の進歩により平均寿命は年々延びています。しかしその一方で、出生数は下降の一途をたどっているため、働いている世代よりも介護を必要とする高齢者の方が多い状況です。現在、介護人材不足が問題となっていますが、少しでも多くの人材を確保しようと国もさまざまな対策を講じています。ここでは国が行っているイメージ改善と処遇改善について詳しく紹介します。